2017年12月16日(土)~17日(日)の二日間、東京蒲田にて『温泉観光実践士養成講座』が開催され、地元東京はもちろん北海道から九州まで210名の温泉観光実践士が誕生いたしました。
温泉百貨店も運営事務局として講習会から懇親会までお手伝いさせていただきましたので、ここにご報告申し上げます。
温泉観光実践士養成講座~1日目~
温泉の正しい理解、温泉観光地の活性化に関する人材の育成を意図して、主に実践面を重視した講座を受講し、温泉観光実践士と認定するものです。
温泉地と旅行企画、観光地・温泉地の活性化法、温泉旅館の再生などの講座がございます。
今回で15回目の開催となりますが、東京での開催は昨年に続き3回目となり、宿泊業界・旅行業界への就職を目指す大学生から、旅館業、旅行業に携わっている方、温泉めぐりを趣味とされている方など様々な方に受講いただきました。
活気あふれる会場と、崎本武志先生
210名の受講者に講師・来賓・スタッフ総勢250名が集結し、セミナーが1日目の始まりました。
会場内は熱気にあふれ、全国から温泉関係者が集まっておりますので、久々の再開や名刺交換会など、受付開始前より賑やかな雰囲気となりました。
先ずは温泉観光実践士協会、崎本武志副会長よりご挨拶。
そして、引き続きトップバッターは江戸川大学社会学部、准教授 崎本武志先生による「温泉地と旅行企画」。
旅行業界出身の崎本先生より、旅行業界のウラ話など、旅行業界にまつわる様々なお話を楽しく講義いただきました。
次は地元大田区より、大田浴場連合会事務局長の小林千加史様と、温泉銭湯「改正湯」にお勤めで、風呂デューサーの毎川直也先生の講義です。
小林先生からは、地元銭湯の現状を、続いて毎川先生からは、旅館・日帰り入浴施設・銭湯の現場を面白く講義いただきました。
風呂デューサーの毎川直也先生
新潟県赤倉温泉観光協会会長、遠間和広先生
続きまして、赤倉温泉観光協会会長 兼 妙高市観光協会副会長、遠間和広先生です。
遠間先生はご存知「温泉ソムリエ協会」の家元ですので、大勢のお弟子さんが受講されています。
温泉ソムリエの講座とは違い、「観光地・温泉地の活性化法」と題し、マーケティング論など熱く講義いただきました。
1日目最後の登壇者は、一般社団法人日本温泉協会会長、大山正雄先生による「熊本地震と温泉」と題し、地震と温泉の関係など、イラストや写真を交えてわかり易く解説いただきました。
まさに「温泉・地震・火山」は三位一体!
ここで温泉観光実践士養成講座一日目は一旦終了となります。
日本温泉協会、大山正雄先生
第二部【大田区民講座】温泉によく出る「誤解され易い言葉」の解説
一旦解散後、第二部【大田区民講座】として一般の区民にも開放し、温泉分析の神様と呼ばれる、公益財団法人中央温泉研究所 専務理事 甘露寺泰雄先生にご登壇いただき、「温泉によく出る「誤解され易い言葉」の解説」をお話しいただきました。
中央温泉研究所、甘露寺泰雄先生
大田区出身の甘露寺先生のお名前は、温泉分析書で目にされている方も多いと思います。
大田区の温泉の話や、よく聞く「源泉かけ流しとは」「酸化還元電位(ORP)について」など、熱く語っていただきました。
興味深い内容の中でも笑いもあり、時間はあっという間に過ぎてしまいます。