全国の温泉ソムリエ認定者を対象に2015年10月~12月の期間中、おススメ温泉地を選ぶアンケートを実施いたしました(1人3箇所まで回答可)。
このアンケートは温泉地という言葉の正しい理解と、温泉地と温泉郷の違いをより明確にしていただくために、温泉ソムリエ協会と温泉百貨店で実施いたしました。
投票対象者:温泉ソムリエ認定者
合計得票数:1270票
温泉地とは...
温泉地とは温泉のある宿泊施設がある場所を言います。
一軒宿も温泉地としてカウントされますが、日帰り入浴施設のみの場所は温泉地ではありません。
2013年現在、日本では3,159か所の温泉地がございます。
掘削技術が発達してから右肩上がりに数が増えてきましたが、10年ほど前(2005年度は3,162か所)から、ほぼ横倍状態となっております。
温泉地と温泉郷の違いについての解説はこちら
参考: 日本温泉総合研究所
では、ランキングの発表です!
第1位 草津温泉 ~群馬県~
獲得票数:73票
群馬県別草津町
天下の名湯と呼ばれた草津温泉が二位と大差をつけての一位。
独自の入浴法である時間湯など、古くから泉質の良さには定評がある。
草津を温泉の聖地と崇める者も少なくない。
写真:草津温泉のシンボル湯畑
天下の名湯と呼ばれている草津温泉は、古墳時代に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が発見したと伝えられ、有名な歴史上の人物も数多く入湯したとされ、古くから愛され続けた温泉地です。
観光はもちろん、現在でも湯治の文化が残り、『時間湯』という独自の入浴法も健在だ。
草津のシンボル『湯畑』に隣接する『熱の湯』では、草津伝統の『湯もみショー』が観光客を楽しませている。
第2位 万座温泉 ~群馬県~
獲得票数:40票
群馬県嬬恋村
遊離硫化水素の含有量が日本トップクラスの名湯。
五感で感じる温泉を満喫できる万座温泉には今日も湯治客が全国から集まってくる。
写真:湯の花旅館の内湯
万座温泉は海抜1,800mの高地に位置し、夏でも涼しく冬はスキーと、季節ごとに楽しめる温泉地。
緑に囲まれた上信越高原国立公園内の中の温泉地で、源泉は約80度の硫黄泉。湧出量は1日に540万リットルに達しています。
いかにも温泉地らしい湯の香りが温泉ファンを楽しませてくれます。
第3位(同率) 箱根湯本温泉 ~神奈川県~
獲得票数:27票
神奈川県箱根町
東京から気軽にアクセスできる人気温泉地。
箱根フリーパスを使って移動もラクラク!
写真:紫陽花と箱根登山電車
箱根エリアは、箱根湯本を中心に、塔ノ沢、宮ノ下、堂ヶ島、底倉、木賀、芦之湯、姥子、小涌谷、強羅、大平台、宮城野、二ノ平、仙石原、湯ノ花沢、芦ノ湖、蛸川、大涌谷、湖尻、早雲山の計20か所の温泉地があり、箱根二十湯と称する。
東京・横浜から近く、宿泊施設をはじめ、様々な観光施設が充実し、登山鉄道、ケーブルカーなど様々な交通機関が充実しているので、移動で困ることも無く、鉄道好きにもたまらないエリアである。
最寄駅からの往復と箱根湯本をはじめとする箱根エリアの様々な交通機関がカバーできる「箱根フリーパス」が便利。
第3位(同率) 有馬温泉 ~兵庫県~
獲得票数:27票
兵庫県神戸市
関西の奥座敷と呼ばれる温泉地。
あの太閤秀吉も愛した名湯として有名。
多くの成分が混合した温泉は今日も旅人の疲れをいやしてくれる。
写真:金の湯外観
有馬温泉は、日本三古湯(他に道後温泉と白浜温泉)のひとつで、環境省指針により療養泉として指定している7つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、放射能泉)が含まれており、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。
日帰りで利用できる公共の外湯として、『金の湯』、 『銀の湯』2箇所があり、金の湯の横には足湯もございます。
第3位(同率) 別府温泉 ~大分県~
獲得票数:27票
大分県別府市
おんせん県おおいたの観光の拠点である別府温泉。
古くから共同湯の文化が浸透している。
市内中心部にある竹瓦温泉では砂湯の体験も可能。
写真:竹瓦温泉の外観
別府は温泉ファンなら誰もが知っている温泉地で、別府の他にも、浜脇、観海寺、堀田、明礬、鉄輪、柴石、亀川の8箇所とその周辺の温泉地を総称として別府八湯と呼ばれている。
温泉の取り組みも多種多様で、別府エリアの温泉を巡る元祖湯めぐりスタンプラリーの「別府八湯温泉道」や、別府の理解度を試す「別府八湯検定試験」も毎年全国で開催され、別府ファンを楽しませている。