<現在の温泉入浴シーン>
車いすを利用されている方は、一人で大浴場や露天風呂を利用することは難しいです。
理想的な入浴方法は、介助者が上半身を抱え、もう一人の介助者が足を持ち、さらに三人目の介助者が浴槽からサポートする方法が望ましいとされています。
協力:大分県別府市NPO法人ゆぴあ
本来であればタオルを湯船に浸すことはマナー違反とされていますが、理由があればその限りではないと当店は考えます。
タオル巻きの場合は体を密着させたり、いろいろな動きをするので、障がい者も介助者も簡単にタオルが外れてしまい、入浴の際は浮き上がるタオルを押さえることが出来ません。
そこで、湯あみ着の出番となります。当店が開発した湯あみ着の特徴は
・手が使えるかたは座ったまま一人で着用できる
・腰の部分で紐によりしっかり固定するので落下しない
・入浴時や入浴中にめくれ上がることを防止するため、両足で湯あみ着を固定する
障がい者と介助者が同じ湯あみ着を着用することで、双方とも温泉を楽しむことが可能です。
家族や知り合いであれば、隠さなくても平気な場合がありますが、やはり隠さなければ恥ずかしいものです。
・恥ずかしい部分を他人に見られるから温泉には行きたくない。
・ボランティアで入浴介助するのになぜ知らない人に恥ずかしい部分を見られなければならないの?
ということが解消されます。
『障がいを持っているかたも恥ずかしがることなく温泉を満喫していただきたい』『介助者も積極的に入浴介助に参加してほしい』『障がい者も介助者も楽しく入浴してほしい』そんな想いのこもった湯あみ着をどうぞご利用ください。
<目の不自由なかたの入浴>
目の不自由なかたは、介助者の誘導や、壁や手すりをたどりながらの入浴となります。
介助者がいても、タオルを持って隠したり、タオル巻きではちょっとした衝撃でタオルは落下します。
そのような場合でも当店の湯あみ着を障がい者と介助者双方に着用いただくことで、手が自由に使えるため危険を回避することが可能です。
<障がい者向け湯あみ着>着用方法
STEP1
前の布が2枚になるよう腰に巻き、右の紐を結びます。
STEP2
湯船に浸かった時に布が浮上しないよう、下の帯で固定します。
STEP3
余っている布を巻いて左に結べば完成です。